バックストーリー
『黄泉がえり』が代表作である塩田明彦監督の授業があった。
彼の作品、『どこまでもいこう』が題材だった。
人物設定の仕方から音の表現方法まで、細かい説明をしていただいたが、実感を伴った理解ができなかった。
なぜなら、メッセージを伝える上で、遠回りをしすぎていて、
伝わるものが何もなかったから。
このテーマである
「友情、裏切り、許し(別れ)」はほとんど感じられなかった。
メッセージを伝える上で、
「わかりやすさ」という要素は大事にしなきゃいけないと実感した。
ただ1つ勉強になったことがある。
それは「バックストーリー」を考えるということ。
この映画で、野村という少年のお母さんが数十秒登場するが、
そのたったワンシーンのために、お母さんは料理が上手いか、なんの仕事をしてるか、など様々なバックストーリーを考えたらしい。
そうすることで、ほんの数十秒のシーンでも、お母さんのキャラクター、せりふにリアリティが出ていた。
これは映画だけでなく、15秒のCMを作る時なんかには応用できる方法だと思った。