笑の大学
★★☆☆☆
三谷幸喜ワールド全開!!
椿一(稲垣吾郎)と自分自身(三谷幸喜)を重ね合わせて、
昭和十五年、日本帝国の時代にもし三谷幸喜が生きていたら...
という視点で描かれているように感じました。
ほぼ検閲室のみで2時間見せるストーリーは素晴らしいと思います。
「笑い」という感情が人に与える幸せが伝わってきました。
同時に、映画として「笑い」を伝える難しさも感じました。
腹の底から笑えるシーンがなかったからです。
ストーリーが脚色されていく過程は面白いですが、
それは、言葉として、話としての面白さなんです。
感情を揺さぶってくるような、耐えられなくなるような笑えるシーンが1つでも欲しかったですね。
やはり、「笑い」を伝えるには、観客を笑わせなきゃいけないと思いますし。