俺ならこう売る!/藤巻幸夫
★★★☆☆
福助(株)という会社の社長の本です。
この中では、モノを売ることをクリエイティブとして捉えています。
内容は、いたってシンプル。
「感性=こだわり」を身につけることこそ、消費者が求める感動、ときめき、
癒し、というプラスアルファを創造できると言っています。
中でも、最も共感できたのは、「感じるマーケティング」です。
データ=顧客のニーズとは限らない。
なぜならデータは過去の現象で、買わなかった人の検証ができないから。
街の変化を感じたり、一流レストランに行ってみたり、映画を見たり、
そういう豊かな経験の中での感動こそが、消費者視点を養うとあります。
僕は、広告代理店でインターンシップをしていた時に、
データ中心になってしまうと、新しい提案ができないことを実感しました。
先を見ることをないがしろにしてしまうからです。
街の変化を見ることなど、すっかり忘れてしまうのです。
そこには、売る面白さも、買う感動もないでしょう。
だから、この「感じるマーケティング」論には大賛成です。
モノだけでなく、サービスを売ろうとする人にも指南してくれる本だと思います。