大谷健太郎氏
おとといくらいになるが、
大学の授業で映画監督、大谷健太郎さんが来た。
「NANA」「アベックモンマリ」「約三十の嘘」などが代表作。
講義の前に「アベックモンマリ」を見た。
映画にメッセージを求め、
何か思考の幅を広げてくれることを期待する俺にとっては物足りなさを感じたが、
室内の会話で見せていくスタイルや単純に台詞回しなんかはうまいなーって思った。
大谷さんの表現したいテーマは
「人間の面白さ、心の葛藤、せめぎ合い、コミュニケーション」だそうだ。
俺はそれを通して、また違うテーマを求めるからしっくり来なかったんだと思う。
ただ、彼の言葉で納得させられたことがあった。
「退屈しのぎだと思っていたら、意外と一生忘れられない」
映画を作りたいと言っていたこと。
確かに俺の期待するものは得られなかったが、
「アベックモンマリ」は意外と忘れられないかもしれない
という感覚がなんとなくある。
ほりえもん
「儲け方入門」(堀江貴文)を読んだ。
彼の考え方の中で、効率性、合理性が重視されているのがよくわかった。
俺は少し考え方は違うが、以下の2点は非常に参考になった。
1、情報
情報をストックしてレビューすることを繰り返していると世の中の流れについていけない。
情報源など気にせず、片っ端から取り込み、処理量を増やせ。
これが、処理能力や分析力を高める。
2、ビジネス
基本は「元手がかからず、利益率が高い」こと。
つまり、○→出張専門のマッサージなど
×→フランチャイズオーナー、外食産業
当たり前のことだけど、なかなか意識できている人は少ないように思う。
特に学生の場合。
やっぱり1なんかを意識すると差がついてくるのかも。
マスターズオブシネマ
大学の授業で、映画プロデューサーの亀山千広氏が来た。
フジテレビで「ロングバケーション」など、数々のヒットドラマを作ったかたで、業界人って感じだった。
学んだ事を3つ。
1、マーケティング
小売のマーケティングは市場のマーケティングである。
しかし、「エンターテイメントのマーケティングは過去の作り手のマーケティング」が重要。
ちなみに、「踊る大捜査線」では「太陽にほえろ」を分析したらしい。
太陽にほえろのいい所、悪い所、視聴率など、調査した上で、「踊る...」ではその特徴的な部分は敢えて排除した。(例えば、仲間をあだ名で呼ぶとか)
2、記録よりも記憶
クリエイターとして、必要なイマジネーションを育てるためには、記憶として感じることが重要である。
海外旅行に行き、観光地で写真を撮っても、それが鮮明に焼きついていないと意味がない。
記録は記憶の手助けとしてあるべきで、記録がメインにきてはいけない。
3、海外はまず個人。
映像ソフトのマーケットは1位が北米、2位が日本。
金儲けとして日本が海外に進出するには北米しかない。アジアは金が儲からない。
ただ、任天堂のマリナーズ買収は現地で受け入れられなかったが、イチローの活躍は受け入れられたように、企業としてよりも、個人として、進出していくべきである。
フジテレビという一企業の方なので、ビジネスとして映画の考え方が特に参考になった。
この後、友人とお茶して、色々しゃべったが、自分のやりたい事がまた明確になった。
やはり、俺はメッセージを伝えることを仕事にしたいと実感した。
今の内定先でも頑張れるが、もう少し粘って就活を続けようと思った。